リレーの仕様
接点構成
ひとつのリレー内に組み込まれている接点の回路構成とコイルに電圧(電流)を印加した時の接点の動作方式をいいます。
【例】
接点定格電流
- 定格通電電流:閉じているリレーの接点に連続して通電できる電流
定格開閉電流:接点に負荷を接続して開閉をすることができる電流
接点定格負荷
接点が開閉できる電圧・電流の性能を定める基準で、通常は抵抗を負荷したとした場合の値で表されます。
コイル定格電圧
該当するリレーが標準としてそろえているコイル定格電圧の系列(範囲)を示します。
コイル定格消費電力
- コイルに定格電圧を印加した際、消費される電力
直流印加:定格消費電力(W)=定格電圧(V)×定格電流(A)
交流印加:定格消費電力(VA)=定格電圧(V)×定格電流(A)
耐電圧
コイル-接点間や開放接点間に高電圧を1分間加えた時絶縁破壊を起こさない電圧の限界値
寿命
-
- 機械的寿命:リレーの接点(開閉部)には通電しない状態(無負荷状態)でコイルに定格電圧(電流)を加えてリレーを動作させた時の寿命
- 電気的寿命:リレーの開閉接点部に接点定格負荷を接続しコイルに定格電圧(電流)を加えて動作させた時の寿命
安全規格
電気機器に対する感電・火災を防止する為の規格で国によってそれぞれ内容が異なる規格があります。
下記に主要な規格名とマークを記載します。
接点材質
稼動ばねと固定ばねに取り付けられて電気的に接触性能を保つ為の材質です。通常は導電率、熱伝導率のよい銀が主材料として使われます。微小電流負荷では銀の表面に金を被覆処理するのが一般的です。
接点接触抵抗
リレーの接点が接触している状態における接触部の抵抗をいいます。測定方法としては電流を流した時に接触部で生じる電圧降下を読み取り抵抗値に換算します。
接点定格
開閉部の性能を定める基準となる値で接点電圧と接点電流、負荷の種類で表現します。
動作時間
コイルに電圧を印加してからa接点が閉じるまで、またはb接点が離れるまでに要する時間
復帰時間
動作しているリレーのコイル印加電圧を切ってからa接点が開くまで、またはb接点が閉じるまでの時間
絶縁抵抗
端子相互間の絶縁性能を規定する抵抗値であり通常は直流の高電圧(一般的にDC500V程度)を非導通端子相互間に加えそこでリークする電流値を測定し抵抗値に換算します。